クリス‐ウェブ 佳子さん 親子インタビュー

モデルとしてご活躍のクリス-ウェブ 佳子さんと、
2歳の頃から美術館に一緒に来ていてルノワールも大好きという長女の新音(ニノン)ちゃんに
ルノワール展の感想をうかがいました。

−まずはそれぞれお好きな作品を教えていただけますか?

クリス
私はルノワールの三男クロードを描いた《道化師(ココの肖像)》が好きですね。
自分の息子を描くというのはそれだけで特別な作品だと思うのですが、これを描いた当時、ルノワールはリュウマチに苦しめられていて、滑車を使った器具で腕の上げ下ろしをしながら描き上げたと知って、更にグッときました。私も2児の親なので、作品を見ながらルノワールの父親としての気持ちを色々想像してしまいます。
新 音
私は《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》が一番よかったです!実物は思っていたより大きくてびっくりしました。
クリス
新音ちゃん、一つ気になったことがあるのよね。
新 音
そう、画面の真ん中より少し右のところに描かれている女の子だけこっちを見ている気がするの。
クリス
子供って大人が素通りするような事でもすごくよく見てるんですよね。ある意味大人より作品を見る楽しみ方を知っているような気がします。
《道化師(ココの肖像)》
1909年 油彩/カンヴァス 120 × 77 cm
オランジュリー美術館、ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム・コレクション
© RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(部分)
1876年 油彩/カンヴァス 131.5 × 176.5 cm オルセー美術館
© Musée d'Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF

−新音ちゃんはルノワールの絵が大好きなんですよね?

新 音
はい!この展覧会を見る前に図書館でルノワールや印象派の本を色々借りて読んできました。

−すごい!ルノワールについてどんな事が書かれていましたか?

新 音
ルノワールは自分が楽しいと思うことだけを絵に描いてて、雨の絵が1点しかないって。雨とか雪は天候の病気だと思っていたみたいです。
クリス

ルノワールの絵を見ていると幸せな気持ちになるのは彼のそういうポリシーによるところが大きいのでしょうね。あと、本の中で画商の存在を初めて知ったようで、ルノワールとか印象派の作品を当時買うことができたというのが驚きだったようです。

展覧会に行って、こういう事を話しながら子どもと作品を見ていると楽しいですね。

《イギリス種の梨の木》
1873年頃 油彩/カンヴァス 66.5 × 81.5 cm オルセー美術館
© Musée d'Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt /distributed by AMF
左:《田舎のダンス》
1883年 油彩/カンヴァス 180.3 × 90 cm オルセー美術館
© RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
右:《都会のダンス》
1883年 油彩/カンヴァス 179.7 × 89.1 cm オルセー美術館
© RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / HervО Lewandowski / distributed by AMF

−最後に本展をご覧になっていかがでしたか?

クリス

ルノワールの作品をこれだけ揃って見ることができるのは本当にすごいですよね!《都会のダンス》と《田舎のダンス》も並んで展示されているので、比べて感想を娘と言い合うのも楽しかったです。

いつも娘と展覧会に来て思うのは、小さい時にこれだけ身近に本物と触れ合える機会があるというのは有難いことだなーと。

「子どもたち」という章があって、子どもに関する作品がまとめられているのもよかったです。小さい子どもの何とも言えない微妙な表情とかを見ていると微笑ましいです。

あと、展覧会に来るとグッズ売場を見るのも楽しみの一つなんですが、ルノワール展もたくさんオリジナルグッズがあって嬉しいですね!

クリス-ウェブ 佳子さん プロフィール

翻訳、音楽ライター業をこなす傍らVERYに読者モデルとして登場。
イギリス人の夫をはじめ国際色豊かな交友関係や、バイヤー、プレスなど幅広い職業経験で培われた独自のセンスが話題となり、2011年同誌専属モデルに。
ストレートな物言いと広い見識で数々のトークショー出演はもちろんイベントプロデュースの分野でも才覚を 発揮する。二女の母。
座右の銘は、一番忙しい人が一番たくさんの時間を持つ。

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